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はじめに

「Makers」では、英国公共放送のBBCが開発したmicro:bitという手のひらサイズのコンピュータを使い、児童と生徒向けにクラスルームを開催する計画があります。これは提案中のプロジェクトの一部として実施されます。

Wikipediaによるmicro:bitの記事ではこう説明されています。

BBC Micro:bitは、1980年代に情報教育のために英国放送協会が開発したBBC Microが各学校で使用されたように、英国の11歳と12歳の小学生全員に配布される低消費電力、低コストのシングルボードコンピュータ

BBC Micro Bit with its original packaging behind it.
"BBC Micro Bitとオリジナルのパッケージ 画像: Wikipedia

このハードウェアは、STEM教育(Science、 Technology、Engineering、とMathematicsの頭文字からなる、科学・技術・工学・数学の教育分野の総称)のために開発され、子供でも取り扱えるインターフェース、二つのマイクロコンピュータ、モーションセンサー、磁気センサー、複数のボタンとLEDマトリックスディスプレイが付いています。

単体で使用でき、子供や大人でもmicro:bitで遊んだり、実験や_作品_の製作ができる優れものです。一般的な開発ボードと異なり、micro:bitは他の機材を必要としません。専門性やプログラミング開発環境も不要です。必要なのはmicro:bitとコンピュータだけです。

英国でのmicro:bit

イギリスではmicro:bitが教室の授業で広く採用されており、ほとんどのイギリスの子供はmicro:bitのことを知っています。

子供たちが誇らしげににmicro:bitを差し出す様子

BBCが英国のすべての7歳児童に無料でMicro:bitを提供

The BBC has unveiled the Micro:bit, the spiritual successor of the 8-bit, beige-box BBC Micro released way back in 1981. To try and propel the Micro:bit to a comparable echelon of usefulness and ubiquity—about 80 percent of British schools had at least one BBC Micro—the BBC will give a Micro:bit to every child in Year 7 (ages 11-12) across the UK, for free.

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micro:bitはオープンソースハードウェア(仕様が公開されており、誰でも改変や複製が可能なハードウェア)で、多くの企業が教育向けにmicro:bitを製造および販売をしています。さらにmicro:bit用のアダプタ、周辺機器、スターターキットなども販売されています。

2015のリリース以降、micro:bitは教育機関に広く採用されています。それはこのプロジェクトが「micro:bitが義務教育のカリキュラムに採用されるのを目的とせず、教師、保護者、そして生徒のために、必要なリソースやコンテンツをウェブサイトで提供している」からです。オフィシャルサイトでは、子供向けのプロジェクトをはじめとして、教師のためのオンライン学習コース管理サービス、そして学習計画と学習コースも提供しています。

教室で教師が生徒にmicro:bitを紹介している

21世紀の教育

With the help of the British Council, teachers in the Western Balkans region are discovering a new way to reach disengaged students. A project aiming to equip 1 million young people with the skills they need to compete in the global labour market has shown that hard-to-reach children are often inspired by the micro:bit.

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世界での反響

micro:bitが採用されているのはイギリスだけではありません。オフィシャルサイトの教育機関のためのBBC micro:bitというページでは「450万台のmicro:bitが60ヶ国で使われている」と謳っています。

4人の子供がmicro:bitを持って笑っている

DR ultra:bit

In Denmark, young people are using the micro:bit to come up with amazing tech ideas to make their parents more climate-friendly. The Crack the Climate Code competition, running throughout autumn 2019 and born out of Denmark’s ultra:bit project, is offering prizes to children aged 9-12 for the best idea and best solution.

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オープンソースライセンスで公開されているので、micro:bitはどこの国でも比較的簡単に入手できます。このため、授業での可能性について調査や検討も容易です。

MakeCodeはマイクロソフトがオンラインで提供するサービスで、ブラウザで動作するシミュレータを使って開発や授業ができます。生徒は実物のmicro:bitがなくても実際の挙動を目で確かめることができます。授業を受けるにはmicro:bitの知識やプログラミングの知識も不要です。

教師の皆様へ: 学習計画や生徒の学習内容は提供されているプロジェクトのひとつ、エモーションバッジプロジェクトが参考になります。ぜひご覧ください。

プロジェクトでは皆さんの支援を募集しています

学校機関の閉鎖を受けて、カンボジア在住保護者の皆さんは児童生徒にさせるための活動を必要としています。Makersでは、micro:bit、教師向けのサポート、そして必要な学習スペースを提供する計画です。このプロジェクトに関心のある方は、ご支援をお願いします。プロジェクトで必要なのは資金だけではありません。

  • ラップトップコンピュータ 最低5台 (状態のよい中古製品は200ドルから300ドル程度します)
  • 生徒用の学習机と椅子
  • プロジェクトを支えるコミュニティ

この他にもプロジェクトが必要とするリストもあります。ご協力をお願い致します。

シェムリアップ在住の教師の皆さま: 最新のテクノロジーを使って創造的な授業を試してみませんか?プロジェクトでは、授業計画や授業のサポートなどを支援できます。

ご興味のあるかたはお電話もしくはWhatsappでご連絡ください。

アクセス

プロジェクトの所在地は、シェムリアップ ワットボー20です。


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